池辺葵『ブランチライン』その9(2巻感想4)
第9話は引き続き仁衣のエピソード。冒頭は山田くんが会社の飲み会の参加リストに、仁衣の名前がないと気づきます。先輩社員が、仁衣は新人の頃に酔っ払いの男の先輩に抱きつかれて蹴り飛ばして以来、不参加と説明。仁衣は遂に藤崎さんから出店OKが出たことを喜んでますが実家が雨漏りしたので様子を見に行く、と早々と帰ります。その頃お母さんは、雨に濡れた本棚の本を天日干し。その中には仁衣の昔の日記が……。一方、山田くん...
View Article榛野なな恵『Papa told me』その33(無印26巻 お家っていいよね話)
先日読んだ雨穴さんの『怖い家』がじんわりと怖かったので恐怖を薄めるために「お家っていいよね」というお話を語らせてください。というわけで無印26巻エピソード136「ツリーハウス」冒頭、お父さんと知世ちゃんがマンションのリビングダイニングの模様替え。知世「春のお部屋になったね」という台詞から、季節の変わり目なのが読者に伝わります。ふとソファに寝転んで窓の外を見た知世ちゃんは知世「発見!ここにいると空しか...
View Article原作:菅野文/漫画:阿倍川キネコ『薔薇王の学園』その14(2巻感想11)
28限目は運動会回。実況&配信は兄エドが担当します。まずは初等部の競技から開始。原作知ってると、マーガレットを応援するジョージ&イザベル夫妻に泣けてきます。マガ様も子エドTシャツで応援中。理事長の立場とかはもう誰もツッコまない……。バッキンガムはリチャードのために頑張りますがうまくいかないのは伏線。二人三脚といい玉入れといい、アンはその運動神経を推し活以外にも活かした方がいいのでは……?お弁当シーン...
View Article原作:菅野文/漫画:阿倍川キネコ『薔薇王の学園』その15(2巻感想12)
29限目はイーリー先生メイン回。リチャード推しですが立場上、生徒たちの萌え語りに入れません。先日公開のリチャードの舞台に自分の書いた脚本が採用され、彼らに絶賛されてる光景を見ても、内心ではしゃぐだけ……。というわけで彼の思いのたけをぶちまける先が、小説投稿サイト。リチャードをモデルにしたキャラと、老教師との危うい関係を描いた作品を投稿中。タイトルは「チャールズ~我が愛しき白薔薇~」「公爵」というHN...
View Article井上まい『大丈夫倶楽部』その28(7巻感想1)
前巻ラストでアキラの人生かけた目標を聞いたエマちゃんがエマ「見つけたっ」ここで続きます。冒頭110話でその真意が明らかに。アキラ「……何を?」エマ「パイロットれすわ!」エマちゃん祖父の会社は宇宙開発に力を入れており、現在は短期の宇宙旅行も実現していると2人の会話で説明されます。そのための宇宙船のパイロットの話かと思ったアキラにエマ「極秘プロジェクトれす……」「長期 いえ...
View Article井上まい『大丈夫倶楽部』その29(7巻感想2)
「アキラの友達」と認識されて嬉しそうな芦川さん。そのまま一緒にバレンタインフェアの会場を歩きつつ会話します。ユキオ「実は一人で心細かったから芦川さんと会えてちょっとほっとしてます」ユキオの笑顔にキュンとしつつもふと疑問が浮かびます。(すごい美形だからバレンタイン絡みのことは慣れてると思った)芦川「……学校とか職場で……よくもらったりお返ししたりしてそうだなあと」ぶしつけな発言だったと咄嗟に謝る芦川さ...
View Article『ZOIDS(ゾイド)』その67(60話感想1)
サブタイトルは「超巨大要塞」文字通り味方側の切り札、最終兵器を備えた巨大要塞型ゾイド、ウルトラザウルスの登場・起動回です。『ダンクーガ』で言うとガンドールですね!(言いたかっただけ)冒頭、共和国の首都が完全に壊滅したこと、共和国軍は60%を消失、デススティンガーは消息不明。と、帝国側のホマレフとルドルフの会話で視聴者に伝えます。ホマレフ宰相「共和国軍は最終作戦の発動を決定いたしました」一方、共和国側...
View Article『ZOIDS(ゾイド)』その68(60話感想2)
バン「そんな弱気になるなんてロブ・ハーマンも落ちたもんだな」「一度負けたからって次も負けるとは限らない」ハーマンを叱咤するバン。(ちなみに大佐と少尉)ハーマン「……気に入らんな貴様と話してるとこっちまで自信がわいてくる。それが気に入らん」ハーマンが浮上して軽口を叩けるようになる頃、デススティンガーが接近。山脈が連なる地形のため、荷電粒子砲は近づくまで打てないはず→甘い考えでした。ハーマン「うろたえる...
View Article松井優征『逃げ上手の若君』その29(11巻感想6)
祝!!アニメ二期決定!!軍神殿や関東庇番衆の皆が見れる……!!!(大歓喜)間が空いたので解説:尊氏弟、直義率いる足利軍と戦う時行軍は足利方についていた(三浦八郎の兄)三浦時明を寝返らせて勝利を掴むのだった。97話冒頭で時行と三浦兄が初対面。(俺は北条を裏切った身今更出戻って信頼など得られるのか)時行の表情も何か警戒しているようで不安に思っていましたが時行の険しい顔の理由は時行「てっきりまた“腹を切っ...
View Article緑川ゆき『夏目友人帳』その18(31巻感想3)
アニメ第七期、放送中です!!間が空いたので解説:オカルトや術具のオークションで盗難事件が発生。奪われたのは会場となった屋敷に代々伝わっていた家宝通称「仲富コレクション」第百二十五話では前回意味ありげに出てきた名前「モリオ」の詳細が明らかに。鏡に映るあやかしが田沼くんに語る体で回想シーン込みで読者に仲富家の過去話が伝えられます。・仲富家にはモリオという養子がいた。「商才がありそうだからと連れてこられた...
View Article緑川ゆき『夏目友人帳』その19(31巻感想4)
田沼くんがあやかしから話を聞いていると伴が現れ、あやかしは彼を怖がって消えます。田沼くんは夏目の元に向かおうとしますが伴が話かけてきたり逃げた先でも強烈な人に絡まれたりとなかなか合流できません。あの奥様ほんと何者なの……?田沼くんが能力持ちと伴に知られたのは今後また接触があるということでしょうか。同じ頃、セブンとシノブは5つのお宝=家宝を開くカギと共に、扉の前へ。セブン「憐れな術具を私が救い出し史信...
View Article西修『魔入りました!入間くん』その84(38巻感想7)
338話の扉絵は炎を眺める子供時代のビーム。そこから冒頭のやり取りに繋がります。シルビア「描いた絵を燃やしてたぁ!?」ビーム「家族とのそういう約束だからね」「まぁ私は絵が描ければ良かったから...
View Article西修『魔入りました!入間くん』その85(38巻感想8)
339話では諦めたビームに対して、シルビアちゃんの激しい反応が描かれます。まだ本番まで時間はあるからと何とか別のプランを出そうとする入間くんを諌めるビーム。ビーム「パトロン……いや...
View Article倉尾宏『北斗の拳 ドラマ撮影伝』その16(6巻感想1)
第6巻、本日発売です!!記念に語ります。詳細はぼかしますがネタバレにご注意ください。念のため解説:80年代のオリジナルTVドラマ『北斗の拳』の撮影現場の役者やスタッフの奮闘を描く、熱くコミカルな『北斗』スピンオフ作品。本作では「原作漫画」の『北斗の拳』は存在しません。ここ大事。前巻のあらすじ:「見えたら死ぬ星」死兆星の設定が物語に登場。演技に障るかもと、(死亡候補の)マミヤとレイの役者にはそれを秘密...
View Article倉尾宏『北斗の拳 ドラマ撮影伝』その17(6巻感想2)
嘉崎くんのメソッドの話を聞いた島田さんは島田「そういやあの時“俺“って言ってたのに今は“僕”なのも?」無意識に一人称すら変ることに驚きます。(伏線)今回の撮影シーンはレイとラオウの初対面にして初対決……の寸前。島田さんは元バレーボール選手で演技は初めてだったので長台詞に苦戦します。監督「あともうちょっと感情込めて!もっとラオウらしさ……貫禄とか威圧感が欲しいんだ!」そう言われて嘉崎くんに倣って自分も...
View Article原作:三条陸/漫画:芝田優作『勇者アバンと獄炎の魔王』その21(11巻感想1)
第一部・完結!!今巻はハドラーが倒された後のエピローグと、新たな展開への前フリが描かれます。冒頭第41話ではハドラーが敗れたことが両陣営に伝わります。アバンは勝利の余韻に浸るより、安心して倒れるより先にやることがありました。アバン「“あの約束”を果たさなければ……」一方、バーンのもとで対決を見物していたキルとミストはバーンの姿がないことに気づきます。バーンはハドラーの魂に話しかけていました。ハドラー...
View Article原作:三条陸/漫画:芝田優作『勇者アバンと獄炎の魔王』その22(11巻感想2)
第42話はアバンとヒュンケルの出会い。バルトスがアバンにヒュンケルを託した「約束」も、バルトスがハドラーに処刑されたことなど知る由もなく。塵と化したバルトスの傍らで、アバンを睨みつけるヒュンケル。2人の間に落ちている紙製の星のメダル……相変わらず見るたびに涙腺を刺激されます。アバン(……この少年はたった今 唯一の肉親を奪われたのだ)(その原因は紛れもなく 私だ)(その憎しみは……私が...
View Article椿いづみ『月刊少女野崎くん』その24(16巻感想8)
第157号は野崎くんの弟、柔道部部長の真由くんがメイン。無口無表情で柔道に関すること以外は極端な面倒くさがり。冒頭ではなんだか元気がなさそうな様子にみこりんが気付く→野崎くんが話を聞こうとしますが野崎「Q“今...
View Article『ZOIDS(ゾイド)』その69(61話感想1)
サブタイトルは「巨竜大海戦」前回に引き続き、ステルスゾイド部隊と戦闘中のバンとアーバイン。確実に近づいてくるデススティンガー……。アーバインがそろそろ限界だと判断したタイミングで、アーラ・バローネが回収に来ます。(上空から吊り上げて運んでくれる)ムンベイ「相変わらずおいしいとこ持っていくねぇ」この台詞は伏線。2人が合流すると、共和国&帝国軍兵士から拍手でお出迎え。ムンベイ「あたしのウルトラザウルスへ...
View Article『ZOIDS(ゾイド)』その70(61話感想2)
ムンベイの何度目かの「あたしのウルトラザウルス」発言にアーバイン「いつからお前のになった?」というお約束のツッコミからの、まさかのハーマン大佐「俺のだろ……?」小声で呟くのが可愛い。ヒルツの狙いはウルトラザウルスでなくカノンのある秘密工場のようでした。攻撃を受ける工場。Dr.ディー「遂に嗅ぎつけおったか」しかしルドルフの危機には必ずアーラ・バローネが駆けつけます。こちらは一難去ったと視聴者が安心した...
View Article榛野なな恵『Papa told me』その34(ハロウィン回)
近年、ハロウィンも季節のイベントとしてすっかり日本に定着した感ありますね。というわけでハロウィン回の「ウェンディ...
View Article元三大介『魔法医レクスの変態カルテ』その7(2巻感想1)
2巻冒頭の第7話でベルマが訪れた住居の看板には「ドスケベエルフの館」ベルマ「娼館でもこんなバカみたいな名前つけねぇぞ……」別の看板には「どんなマニアックな要望でも忠実再現!」「一枚最低3000Gからまずは相談を……」ベルマが首を傾げてると、エルフ美女が中から現れて館に招き入れられます。エルフ美女は3人いて、軽い自己紹介の後、早速整体をお願いされるベルマ。美女がショーツ一枚でベッドに横たわりペレキス「...
View Article元三大介『魔法医レクスの変態カルテ』その8(2巻感想2)
第8話はポーション話。冒頭は配達してくれる定食屋さん(?)未亡人のミマリアさんが再登場。ベルマのせいで危うく衰弱死しかけましたが今はすっかり元気に。息子さんも交えての会話で、人間にされたベルマとはまだ顔を合わせてないのが判明。レクス「いずれちゃんと挨拶させます」キッチンで酒瓶が割れ、何かが動いたのは伏線。その後、レクスは通りすがりに露店の薬屋に呼び止められます。何故か実演形式で自分で次々飲んでガンギ...
View Article青池保子『修道士ファルコ』その5(1巻感想3)
バチカンがゆるキャラを公式マスコットとして大阪万博に向けて発表したのも驚きましたが、巡礼者モチーフと聞いてこの回を思い出しました。バチカンのマスコットってアンデルセン神父では?(小声)第5話では二つの事件が同時進行します。冒頭ではファルコが身を寄せるリリエンタール修道院に、遠方の修道院からそこの院長の訃報を持った使者が訪れます。中世ですから重要な報せを書いた羊皮紙は使者が携えて旅をし、現地の責任者が...
View Article青池保子『修道士ファルコ』その6(2巻感想1)
ファルコが街で騒ぎに巻き込まれている頃、オドは学院でマティアスと面会していました。マティアス「私は聖務と学問に没頭しているよ」しかしわずかな会話からでも、オドは彼が5年前より傲慢になったと感じ取ります。一方、リリエンタール修道院ではウルリヒという騎士が、「150年前にシトー会の修道士が我が先祖の土地を不法に奪った」証拠を手に教区司祭を味方につけて修道院の立ち退きを求めていました。小心者の院長は倒れ、...
View Article鎧田『#神奈川に住んでるエルフ』その5(1巻感想5)
第5話は前回、町田在住のオークさんに迷惑をかけたお詫びに、菓子折りを買いに行く話。親戚とはいえ、横浜さんちの合いカギ持ってるんだ川崎くん……。自分一人で行く、と言う横浜さんですが川崎「エルフの先延ばし癖の悪さは知ってるからな!」ヒント:ペリーが来たので英語を勉強したいと令和に参考書を探したことがある。やり取りを重ねるうちに横浜さんの態度から川崎「何か別件でも謝ってないことあるだろ!」ふと確信する川崎...
View Article鎧田『#神奈川に住んでるエルフ』その6(1巻感想6)
(野毛も伊勢佐木町も夜の町のイメージがある地域ですね)横浜「ここはダメだ出るぞ!川崎」野毛「そのエルフは私が恐いのよ」挑発されて野毛さんの隣に座る横浜さん。すごい美人だ……と思う川崎くんですが同時に(グラス一気飲みして)野毛「カーッうめーー生き返るわぁ」川崎(でも……残念だ……)野毛さんの飲みっぷりと気遣う伊勢佐木町さんの様子を見て横浜「まーた賭け事に負けたのか」「少しは控えたらどうだ?」(実は6話...
View Article西修『魔入りました!入間くん』その86(39巻感想1)
340話冒頭は先生たちの様子から。師団披露(バトラパーティ)9日前ということで学園イベント恒例の広報ムービーを撮影中の先生たち。今回はオリアス、ロビン、シーダの3人がメイン。戸惑いつつも2人のテンションについていこうとするシーダが可愛い。監督役のダリ先生「どう思います?」カルエゴ「喧(やかま)しい」カルエゴ先生の反応でムービーの出来を判断するダリ先生とスージー先生。ダリ「呆れ顔が出るまで頑張りましょ...
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